テスラ アナリストが目標株価を1400ドルに引上げ

ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏がテスラ(TSLA)の目標株価を1,000ドルから1,400ドルに引き上げました。

ブルームバーグが調査したアナリストの平均目標株価は約800ドルです。これは、テスラが予想を上回る第3四半期決算を発表する直前の約670ドル(1株あたり130ドル)から上昇しています。

買い評価のアナリストは、この間に目標株価を870ドルから1076ドルへと平均で約206ドル引き上げています。売り評価のアナリストの目標株価は、平均して361ドルから442ドルへと約81ドル上昇しています。

テスラの株式を担当しているアナリストのうち、約47%が株式を「買い」と評価しています。S&Pの銘柄の平均買い評価比率は約55%です。テスラの株式をカバーするアナリストの約29%が株式を「売り」と評価しています。S&Pに掲載されている銘柄の平均的な売り評価比率は10%以下です。

アイブズ氏は、今週、ジョー・バイデン大統領が署名したインフラ法案について、「米国における電気自動車導入の新時代を告げる、電気自動車インフラ(充電ステーション、税額控除)構築の第一段階を開始するものである」と書いています。

この法案は、電気自動車用充電ステーションの初の全国ネットワークを構築するものです。

アイブズ氏は、米国が電気自動車への加速において「遅れている」と指摘し、国内の自動車のうち電気自動車はわずか2%に過ぎないと述べました。

同氏は、世界の自動車に占める電気自動車の割合は、2025年には10%、2030年には30%になると予想しています。

アイブズ氏は「自動車/ソフトウェア駆動市場の規模が5兆ドルに達しており、テスラはそのうちの2.5兆ドルを所有する可能性が高い」と考えていると書いています。

また、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード(F)などの伝統的な自動車メーカーや、ルーシッドグループ(LCID)やリヴィアン・オートモーティブ(RIVN)などの新興企業も、「この先10年、巨大な消費者向けの市場を狙っている 」と述べています。

アイブス氏は目標株価を1400ドルに引き上げたものの、ブルケースの場合の価格は以前と同じ1800ドルのままに据え置きました。

「2022年に中国(EV普及)が加速すれば、1800ドルのブルケースが定着する」とアイブズ氏はバロンズ誌に語っています。

新車販売台数に占めるEVの普及率は、10月に約20%となりました。これは高い割合です。通年では、新車販売台数に占めるEVの割合は10%程度になるかもしれません。

アイブズ氏は、来年のテスラの販売台数のうち、中国が40%を占めると予想しています。

*過去記事はこちら「テスラ TSLA

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