インテュイット(INTU)は、10月31日に終了した会計年度の第1四半期の業績が、自社のガイダンスと世間の予測の両方を上回ったことを受け、11月18日の取引終了後の時間外で株価が大幅に上昇しています。
インテュイットの当四半期の売上高は、2020年12月にクレディット・カルマを買収したこともあり、52%増の20億ドルとなりました。同社はこれまで、買収を含めて36%から38%の売上成長を見込んでいました。
インテュイットは、当四半期の非GAAPベースの利益を1株当たり1.53ドルとし、ガイダンスレンジである1株当たり94~99セントを大きく上回りました。業界のコンセンサスでは、売上高は18億ドル、1株当たり利益は99セントでした。
MailChimpの買収が11月1日に完了したことを反映して、インテュイットは、2022年7月期の売上成長率を、従来の予測である15%から16%を大幅に上回る26%から28%になると予想しており、MailChimpを除いた場合の売上成長率は18%から20%になるとしています。
また、非GAAPベースの利益は、前回予想の1株当たり11.05ドルから11.25ドルを上回り、1株当たり11.48ドルから11.64ドルになると予想しています。
第2四半期の売上高の伸びは73%から74%、非GAAPベースの利益は1.84ドルから1.88ドルとなり、1.47ドルという市場のコンセンサスを大きく上回ります。
インテュイットのCEOであるSasan Goodarzi氏は、声明の中で次のように述べています。「当社は2022年度に力強いスタートを切り、消費者と中小企業の繁栄を支えるAI駆動のエキスパートプラットフォームになるという戦略を実現しています。MailChimpがインテュイットに加わったことを嬉しく思います」
バロンズとのインタビューでGoodarzi氏は、この四半期の予想を上回る成長は、本来の強みである会計・税務ソフト以外に、消費者および中小企業向けのサービスを拡大するというここ数年の戦略が成功したことを反映したものであると述べています。
同氏は、通期のガイダンスの引き上げには、来るべき税務シーズンに向けた同社の見通しの変更は含まれていないことを指摘しています。Goodarzi氏は、この見通しの改善は、世界がパンデミックから立ち直る中での広範な経済環境の変化よりも、同社の有機的成長率に関係していると述べています。
時間外でインテュイットは9%増の685.5ドルで取引されています。