ビザ アマゾンのカード使用中止の発表で大幅に下落

アマゾン(AMZN)が英国での買い物客が1月中旬以降、ビザのクレジットカードを使用できなくなると発表したことで、ビザ(V)の株価は11月17日に大きく下落しました。

アマゾンは、同カードの取引手数料が高いことをその理由に挙げています。一方、ビザは、アマゾンが 「消費者の選択を制限すると脅している」と反発しています。

ビザの株価は17日午前、前日比5.51%減の203.33ドルで取引されています(米国東部時間11:39AM)。

「消費者の選択が制限されると、誰も勝者になれない」と、ビザの広報担当者は述べ、「当社はアマゾンと長年の関係を築いており、2022年1月には、当社のカード会員がアマゾンに課せられた制限を受けることなく、アマゾンUKで優先的にビザクレジットカードを使用できるよう、解決に向けて努力を続けている」と声明を発表しています。

アマゾンは今後も、ビザが発行するデビットカードや、マスターカード(MA)、アメリカン・エクスプレス(AXP)、ユーロカードのクレジットカードを利用することができると、英国の顧客に宛てたメールで述べています。

アマゾンは、この決定はお客様に最良の価格を提供するために行ったものだと述べています。

アマゾンの広報担当者は、「世界中の決済事情が急速に変化している中、当社はお客様のために革新を続け、より速く、より安く、より包括的な決済方法を世界中の店舗に追加し、推進していく」と述べています。

カウエンのアナリストは、引き続きビザのデビットカードを利用できることから、ビザへの財務的な影響は “最小限に抑えられる “と予想しています。

アマゾンにとって第3位の市場である英国は、売上高で定義された米国の市場規模の約10分の1であると同アナリストは指摘しています。

「とはいえ、今回の発表は明らかなエスカレーションであり、世界的に、特に中核となる米国市場での決済受け入れコストを削減するというアマゾンの長期的な戦略に合致するものだ」とアナリストは述べています。

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