テスラ 5年後に自動車市場の20%以上を占める可能性ありとキャシー・ウッドが発言

アーク・インベストメント・マネジメントの創設者であり、CEOであり、最高投資責任者であるキャシー・ウッド氏が、米国の経済誌バロンズのバーチャル・インタビューに登場して語っています。

ウッド氏といえば、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)について大胆な判断を下すことで知られています。このインタビューの中でもテスラについて語っていますので、その要旨をご紹介します。

「テスラが米国で初めて自律走行に成功すれば、電気自動車市場でテスラが最大のシェアを獲得するだけでなく、5年後には自動車市場全体の20%から25%のシェアを獲得することができると考え始めています」とウッド氏は述べています。

ウッド氏は、現在1,089ドルのテスラ株が2025年には3,000ドルに達すると考えています。同氏は、テスラの自律走行への取り組みが成功する確率は約50%と見積もっており、これがテスラ株を目標の3,000ドルに到達させるための最も重要な変数だと述べています。

同氏は、自律走行車が自律走行タクシーネットワークで走ることで、将来的にはデザインが重要ではなく、人々を目的地に運ぶ車の能力が重要になると考えています。

「電気自動車の価格は、ガソリン自動車の価格を下回り、今後も下がり続けると考えています。私たちの最新の考えでは、2026年までに平均的な電気自動車の価格は約15,000ドルになると予想しています」と同氏は語っています。

テスラは、リヴィアン・オートモーティブ(RIVN)やルーシッド・グループ(LCID)などの電気自動車新興企業のような競合企業から危険にさらされているわけではないと、ウッド氏はリスナーから寄せられた質問に答えました。

このような企業がこの分野で成功する可能性はあるものの、テスラのバッテリーは競合他社よりも3~4年ほど進んでいると考えているそうです。また、テスラが他社との差別化を図ることができる分野である自律走行を、現在はどちらの会社も追求していないことも指摘しています。

一方、伝統的な自動車メーカーについては、フォード・モーター(F)とゼネラル・モーターズ(GM)の投資が少なすぎ、遅すぎたと考えています。ウッド氏は、彼らの自律走行に関する投資やパートナーシップを注視していますが、電気自動車がガソリンエンジン車からシェアを奪い続ければ、伝統的な自動車メーカーは試練に直面することになると考えています。

「今後5年から10年の間に、これらの企業が経営していくことは非常に困難になるでしょう。賭けてもいい、今の状態では生き残れないでしょう。誰かと一緒になっているかもしれないし、倒産するかもしれません」とウッド氏は述べています。

テスラや電気自動車に対する強気のテーゼ以外にも、ウッド氏はビットコインやその他の暗号通貨に対するポジティブな見解を語りました。

また、ミレニアル世代やジェネレーションZのメンバーが、物理的な消費をやめて貯蓄、特にデジタルなステータスシンボルを求めていることから、ノン・ファンジブル・トークンが今後も普及すると考えています。

「私は本物だと信じています。これが一時的なものだとは思っていません。私たちは、物理的な世界から、物理的な世界とデジタルの世界の融合へと移行しています」とウッド氏は語っています。

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