ペロトン 10億ドルの株式売却計画の発表で急騰

ペロトン・インタラクティブ(PTON)が約10億ドルの株式売却計画を発表し、株価は11月16日、15%の急上昇を見せました。

株価は一時54.45ドルまで上昇し、3月以来の大幅な上昇となりました。ペロトンは、11月4日に年間売上高の見通しを最大10億ドルまで引き下げ、さらに加入者数や利益率の見通しも下方修正したため、株価は45%下落していました。

ブルームバーグによると、2019年に1株29ドルで新規公開して以来、今回が初の公募となります。IPOの主幹銀行であるゴールドマン・サックス・グループ・インクとJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが、今回の新規案件を引き受けています。

ペロトンは今月初めの四半期決算説明会で、経済活動の再開が、自宅でワークアウトを続けたいという人々の気持ちに与える影響を過小評価していたと述べました。

ペロトンの第1四半期の業績は、売上高および1株当たりの損失について、アナリストの予想を下回りました。しかし、アナリストの注目を集めたのは別の数字でした。ペロトン社の現金および現金同等物の残高は約9億2,400万ドルで、手元のフリーキャッシュは前四半期に比べて約6億8,000万ドル減少しました。

ペロトンの空売りは今年に入ってから増加しており、財務分析会社S3パートナーズのデータによると、空売りは公開株の9.5%を占めています。

アナリストたちは、決算説明会で役員たちに現金の状況について質問しましたが、最高財務責任者(CFO)のジル・ウッドワース氏は、「現在の見通しに基づいて、追加の資本調達の必要性はないと考えている」と述べていました。

ペロトンは11月16日に発表した声明の中で、同社が 「十分な資本を有している」ことを改めて強調しています。

「ペロトンの中長期的な成長機会のために最適な戦略的決定を行うために、流動性のポジションを拡大する機会があると考えている」と述べています。

ペロトンは、Durable Capital Partners LP、TCV、T. Rowe Price Associates Inc.がアドバイザーを務めるファンドおよびアカウントが、今回の株式公開での株式購入に関心を示していると発表しました。

2,390万株を1株あたり46ドルで販売する予定で、同社では、10億7000万ドルの純収入を見込んでいます。

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