今おすすめのフィンテック株2つ

フィンテック関連銘柄は、加速するデジタル化の流れから恩恵を受けています。今おすすめのフィンテック株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

マルケタ(MQ)

マルケタは今年の夏に上場しましたが、非常に変動の激しい銘柄です。9月に23.8%下落した後、10月には38%の反発を見せましたが、最近では一人のアナリストの格下げを受けて、再び売られています。

マルケタは、取引のカード発行側の新しいフィンテックです。多くのイノベーションが加盟店処理側で起こっている中、マルケタはカード発行会社が発行したカードの特性を柔軟に変更できるAPIプラットフォームの開発に何年も費やしてきました。これは、物理的なカードと仮想的なカードの両方に当てはまります。

マルケタは売上高の約40倍とやや割高に見えるため、それがアナリストのダウングレードに拍車をかけたのかもしれません。また、マルケタをキャッシュアプリとマーチャントカードに採用しているスクエア(SQ)は、マルケタの売上の中で大きな割合を占めています。

とは言え、マルケタがトップクラスの顧客を獲得していることは、同社のAPIに競争上の優位性があることを示しています。

マルケタは、7月にアルファベットのグーグル・ペイを顧客として獲得しました。10月、マルケタはウーバーとの契約を発表し、Uber Freightプラットフォーム上で輸送業者に迅速な決済を提供することを明らかにしました。また同じく10月に、Bill.comとの提携により、中小企業向けの新しい商用カードを開発しました。

そして、コインベース(COIN)との新たなパートナーシップにより、暗号資産を裏付けとした新しいデビットカードや、他の暗号資産のプレイヤーであるFold、Shakepay、Bakktの製品を提供し、暗号資産の波に乗りました。

マルケタがゴールドマン・サックスのような大手銀行からアルファベットのようなハイテク大手、スクエアのような新進のフィンテックスター、コインベースのような主要な暗号資産プレーヤーまで、様々な分野で顧客を獲得していることは、マルケタのプラットフォームには多くの魅力があることを意味しています。147億ドルの時価総額は、そのような企業にしては小さすぎるように思えます。

パグセロ(PAGS)

ブラジルのフィンテック企業であるパグセロの株価は、最近大きく下落していますが、高値から50%近く下落している割安な株価はチャンスかもしれません。

パグセロは、ブラジルのスクエアのようなものだと考えることができます。当初は中小規模の加盟店向けの決済処理を行っていましたが、2019年からは加盟店と消費者の両方を対象としたデジタルバンク「パグバンク」を展開しています。ブラジルの銀行システムはレガシーバンクへの集中度が高いため、ディスラプションの機会は大きくなっています。

9月、ブラジル政府はプリペイドカードのインターチェンジフィーの上限を導入し、パグセロはこのニュースを受けて売られました。

しかし、パグセロの主な事業は、加盟店獲得費用と運転資金の融資であるため、インターチェンジフィーの上限は、パグセロの売上や利益に大きな影響を与えないはずです。経営陣は、パグセロが加盟店獲得手数料を支払っていることから、インターチェンジフィーの上限設定は利益につながるとさえ述べています。

また、ブラジルでは高い失業率と高いインフレ率に悩まされているというマクロ経済的な懸念が出てきました。ブラジル政府は10月に社会的支出の増加計画を発表しましたが、これは憲法で定められた支出上限を超える恐れがあります。

最後に、ある空売り業者が最近、パグセロとライバルのストーン(STNE)に対するレポートを発表しました。このレポートでは、両社のPOS機器を製造している中国企業のPAXテクノロジーズが、最近FBIに家宅捜索されたと主張しています。しかし、このレポートでは、目標株価や、それが経営にどのような影響を与えるかについては触れられていません。

いずれも無視することはできない問題ですが、ブラジル経済は時間の経過とともに浮き沈みを繰り返しますし、空売り筋のレポートは株価を下げようとする目的のものが多く、サプライヤーの問題は一時的なものに過ぎません。

パグセロの業績は順調に推移しているようです。経営陣はすでに、第3四半期の好調な業績を発表しています。パグバンクのアクティブユーザー数は第3四半期だけで100万人増加しており、四半期ベースで8.9%、年率換算で約40%の増加が見込まれています。

現在の割安な株価は、この新興市場のフィンテック企業に投資する機会を提供してくれているように思えます。

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