ジロー・グループ(ZG)は決算発表前日の11月1日、前営業日比8.62%減の96.61ドルと急落しました。
この下落は同社の住宅購入プログラムであるジロー・オファーズ に関する懸念によるもので、ジロー・オファーズは7,000件の住宅を28億ドルで販売しようととしていると、ブルームバーグが関係者の発言を引用して報じたことが影響しました。
ジローがこれらの住宅をその価格で販売した場合、一軒あたりの価格は約40万ドルとなります。証券取引委員会に提出された書類によると、前四半期、ジローは2,086軒の住宅を平均価格370,100ドルで販売しました。ブルームバーグの報道が正しければ、第2四半期の株主総会での数字によると、ジローは前四半期の時点で住宅在庫を2倍近くに増やしていることになります。
報告書が発表される前に6%近く下落していたジローの株価は、ブルームバーグの記事が表面化した後、さらに下落し一時は95ドルをつける場面もありました。
ブルームバーグの報道は、10月中旬に同社がジロー・オファーズ・プログラム(通称iBuyingプログラム)による住宅購入を2021年まで休止するというニュースを受けたものです。同社は報道時、運営上の制約とリフォームの滞留を理由に挙げていました。「ジロー 住宅購入の新規契約停止で格下げ」
その後の数週間で、同社の株式をカバーする複数のアナリストが、同社の目標株価を引き下げました。ファクトセットによると、ジロー社のクラスC株の平均目標価格は現在142.37ドルで、9月末の160.32ドルから12%下がっています。
アナリストは引き続き、この株に否定的な意見を述べています。キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリストは、10月31日に発表したノートの中で、オペレーション上の制約にとどまらない懸念を表明しています。
同チームは、650件の住宅の分析を行ったところ、66%がジローの購入価格を下回る価格で掲載されていたという。アナリストのEdward Yruma氏、Abigail Zvejnieks氏、Samantha Hanley氏、Kenny Temsupasiri氏は、「ジローは間違った時期に住宅取得に傾倒した可能性があり、現在の住宅在庫により収益がリスクにさらされる可能性があると考えられる」と書いています。
他のアナリストも、ジローの市場シェアについて懸念を示しています。ウェドブッシュのアナリストは先週初めに発表したノートで、同社のクラスA株(ZG)を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げし、住宅の売買を行う別の企業であるオープンドア・テクノロジーズ(OPEN)などの競合他社にiBuyingの市場シェアを明け渡す可能性があると指摘しました。
オープンドアの株価は11月1日、4.4%上昇して引けています。
私もこの報道を受けてジローを売却。代わりにオープンドアをポートフォリオに加えました。