ワンストップで金融サービスを提供するソーファイ（SOFI）の株価が上昇しています。11月1日の市場では前営業日比12.92%増の22.68ドルで取引されています（米国東部夏時間3:10PM）。
同社に関する直接的なニュースで急騰しているわけではありませんが、いくつかの要因がこの上昇をもたらしていると考えられます。
ひとつは、ライバルであるオンライン個人向け融資会社レンディングクラブ（LC）の業績報告。同社は第3四半期に見事な業績を上げ、その後株価は50％以上上昇しています。「レンディングクラブが33％の高騰」
ソーファイは来週、第3四半期の業績を発表しますが、投資家はレンディングクラブの業績がソーファイにとって良い結果をもたらす前兆と考えているようです。
さらに、ソーファイは3月にGolden Pacific Bancorpとそれに付随する銀行免許を買収する計画を発表しました。これにより、銀行は安価な預金を集めることができ、また、第三者の銀行を介さずにローンを組成することができるようになります。
レンディングクラブは、独自の銀行免許を取得することでビジネスモデルを強化しましたが、ソーファイも同様のことができるのではないかと投資家は考えています。また、ソーファイは買収前に規制当局から銀行免許の予備承認を受けており、正式な承認が間もなく得られると考えられます。
同社の第3四半期の報告書は興味深いものになるはずですが、それがレンディングクラブの報告と似ているとは限りません。パンデミックのデルタ型は第3四半期の消費者活動を混乱させたため、第3四半期の業績を予測することは少し難しくなっています。
しかし、フィンテック企業が銀行チャーターを取得するのがいかに難しいかを考えると、銀行チャーターの承認はソーファイにとって大きな勝利だということは言えます。
長期的な見通しが魅力的な銘柄だけに決算報告の内容が期待されます。