アップスタート・ホールディングス(UPST)が上場来高値を再び更新しました。株価は出来高を伴って上昇しており、今この記事を買いている時点でもATH(all-time high)を更新、前日比11.66%増の327.7ドルで取引されています(米国東部夏時間2:53PM)。
この日のアップスタートの上昇のきっかけとなったのはアップスタートがWSFSフィナンシャル(WSFS)の銀行部門とパートナーシップを締結したことが発表されたことです。
WSFS銀行は、アップスタートのAI融資プラットフォームが力を発揮するデジタル個人ローン商品を発売しました。約2世紀にわたって銀行の顧客にサービスを提供してきたWSFSは、今回の動きを、顧客の変化するニーズを満たすためにテクノロジーに投資する広範な取り組みの1つの要素として特徴づけています。
WSFSは、この新しい個人向け融資ソリューションが、同社が基盤とするフィラデルフィアやデラウェアリバーバレー周辺の顧客層にとって、より手頃な価格になることを期待しています。
今回の動きは、アップスタートが最近締結した新しいパートナーシップに過ぎません。しかし、投資家の間では同社が少数の銀行パートナーに依存して、広範な融資業界で採用されないのではないかと懸念する声があったことから、そうした懸念を払拭する動きとして歓迎されたようです。
あと、もうひとつ上昇のきっかけとなったのは9月20日にバークレイズがアップスタートの目標株価を1株当たり345ドルに引き上げ、株式のオーバーウェイト評価を維持したこと。345ドルは同社をカバーしているウォール街の主要な投資会社が設定している目標株価の最高値です。
アップスタートは超成長モードに入っており、少しでも収益の可能性を強化するような動きは、株主から好意的に受け止められる好循環を生み出しています。
割高な評価にもかかわらず、より多くの投資家が同社の将来性を信じている限り、株価は当面好調に推移すると思われます。