アドビ 好調な決算も株価は反応せず

アドビ(ADBE)の9月3日に終了した第3四半期の売上高は、前年同期比22%増の39億4,000万ドルとなりました。

この売上高は、ウォール街のコンセンサス予想である38億9,000万ドルを上回り、同社の四半期売上高の記録となりました。また、非GAAPベースの利益は1株当たり3.11ドルで、コンセンサス予想の3.01ドルを上回りました。

しかし、アドビの株価は、予想を上回る四半期が続いたことで、過去6ヵ月間に40%以上上昇しており、コンセンサスを上回る業績は、すでに株価に織り込まれている可能性があります。この報道を受けて、9月21日の時間外取引で株価は3.85%減の621ドルと通常取引の終値を下回りました。

「アドビは、クリエティブ・クラウド、ドキュメント・クラウド、エクスペリエンス・クラウドによって、デジタルファーストの世界におけるストーリーテリング、学習、ビジネスを変革し続けており、また優れた四半期を過ゴス音ができた」と、シャンタヌ・ナライエンCEOは決算発表で述べています。

3月に2021年後半に退職する予定であることを発表したCFOのジョン・マーフィー氏は、バロンズ誌に対し、在宅勤務の環境が、紙からデジタル文書への移行を加速させ、それが継続していると述べています。

マーフィー氏は、デジタル・エクスペリエンス分野の売上高が26%増の9億8,500万ドルに達したことを特に喜んでいます。

デジタルメディア部門の売上高は、前年同期比23%増の28億7,000万ドルでした。この中には、クリエイティブ分野の売上が前年同期比21%増の23億7,000万ドル、ドキュメントクラウド分野の売上が前年同期比31%増の4億9,300万ドルで含まれています。

第4四半期の売上高は40億7,000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益は3.18ドルを見込んでいます。この数字はいずれも発表前のウォール街のコンセンサス予想を上回っています。

「当社は、その規模からして、可能な限りの成長を実現しつつ、利益を上げ続けることができるユニークな企業である。そのため、有機的にも組織的にも、どのように成長を促進するかについて、大きな柔軟性を持っている」とマーフィー氏は述べています。

最新情報をチェックしよう!