ゴールドマン・サックスが、イノベーションに特化した上場投資信託の市場でキャシー・ウッド氏に挑んでいます。
9月16日、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、時価総額1,000億ドル未満のハイテク企業に投資する積極的な管理ファンド、ゴールドマン・サックス・フューチャー・テック・リーダーズ・エクイティを発表しました。このファンドは、ニューヨーク証券取引所において、GTEKというティッカーで取引されています。
ポートフォリオマネジャーのSung Cho氏とBrook Dane氏は、記者との電話会議で、このファンドはゴールドマンが米国外で使用してきた戦略のバージョンであり、約50億ドルを運用していると述べました。
同氏らは、投資家は、現在S&P500の約4分の1を占める5つのメガキャップ(アップル、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、マイクロソフト)からハイテク関連の保有銘柄を分散させるべきだと述べています。
この新しいファンドは、ウッド氏が運用するARK ETF、特に資産規模250億ドルのARK イノベーションIに似ていますが、違いもあります。ゴールドマンは中小型株を対象としているため、テスラをはじめとするARKの一部の銘柄は対象外となります。また、ゴールドマンは、保有資産の半分近くを米国以外の企業が占めており、25%から35%を新興市場の銘柄が占めています。
このファンドは、クラウド・コンピューティング、オンライン・エンターテインメント、半導体、フィンテックなどを対象としています。
具体的な銘柄としては、オーストラリアを拠点とするワークフロー管理ソフトウェアを提供するアトラシアン(TEAM)や、クラウドベースのエンタープライズリソースプランニングソフトウェアを販売する中国企業Kingdee International Software、アムステルダムを拠点とする決済プラットフォームAdyen、中堅企業向けの金融ソフトウェアを販売するビルドットコム(BILL)、セキュリティソフトウェアのパロアルトネットワークス(PANW)、半導体用の特殊化学品や材料を製造するインテグリス(ENTG)などを挙げています。
*詳細についてはこちら「Goldman Sachs Future Tech Leaders Equity ETF」