オフィスに戻る人が増えている結果、ズームをはじめとしたビデオ会議の使用が減っているのかもしれません。
J.P. モルガンのアナリストであるSterling Auty氏は、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)やその他のビデオ会議アプリの利用パターンを詳細に調査した結果、1日の平均利用時間が1年前に比べて減少していることが明らかになったことを発表しています。
7月に終了した会計年度の第2四半期において、ズームの1日あたりの平均利用者数は、第1四半期の4,930万人、2020年7月期のピーク時には6,770万人であったのに対し、4,430万人と、1年前に比べて約3分の1に減少したと、同氏はリサーチノートで報告しています。
Auty氏は、経済が再開され職場復帰が進んだことと、夏休み中の学生がソフトウェアの必要性を失ったことが重なったために、このような落ち込みが生じたと考えています。
同氏は、8月13日までのビデオ会議アプリのダウンロード総数の38.4%を占め(2020年全体では39.8%)、ズームが引き続きビデオ会議アプリ市場全体を強力に牽引していると指摘しています。
しかし、ズームのアプリの総ダウンロード数は、1年前に比べて24.9%減少していることも指摘しています。
Auty氏はまた、Microsoft Teamsが第2四半期にシェアを落とし、月間アクティブユーザー数が15.4%となり、1四半期前の17%から減少したこと明らかにしています。
一方、Google Meetのシェアは22.8%から26.5%に上昇しました。この結果、ズームの当四半期のシェアは39.2%から38.1%に低下しました。
「ズームは依然として圧倒的なシェアを維持しているが、Google Meetについては、製品のアップグレードを行ったことにより、ここ数カ月の間に改善傾向が見られる」と同氏は書いています。
ズームは9月1日に7月期の業績を発表する予定です。