スノーフレーク 成長鈍化懸念で急落

急成長中のクラウドベースのデータウェアハウス・ソフトウェア・プロバイダーであるスノーフレーク(SNOW)の株価が8月20日の市場で急落しました。

一時、250ドルを切るところまで売り込まれましたが、この記事を書いている時点では前日比6.43%減の261.47ドルで取引されています(米国東部夏時間2:02PM)。

同社は、第4四半期の製品売上高を前年同期比88%から92%増の2億3,500万ドルから2億4,000万ドル、営業利益率を-19%と予想しています。

また、2022年1月期のガイダンスでは、製品売上高を10億2,000万ドルから10億3,500万ドル、営業利益率を-17%としています。

クリーブランド・リサーチのレポートによると、スノーフレークの7月期の新規ビジネスの契約数は4月期に比べて減少したとのことです。大手クラウド・コンピューティング・プロバイダーが提供する競合ツール、特にグーグルのBigQueryソフトウェアからの競争圧力が高まっているとのことです。

パイパー・サンドラーのアナリストであるBrent Bracelin氏は、8月20日のリサーチノートの中で、同社の株価下落は「販売サイクルの長期化に伴う成長指標の低下に対する懸念」を反映したものであり、それは行き過ぎであると述べています。

Bracelin氏は、契約したもののまだ実行されていない仕事の指標であるRPO(Resident Performance Obligation)の伸びが多少緩やかになる可能性があるが、そのほとんどはビジネスのファンダメンタルズに変化があったというよりも、前年同期との比較が厳しかったためであると述べています。

同氏は、RPOの成長率は過去4四半期の平均で218%であり、7月期の成長率は144%と推定しています。

「多くの大企業がスノーフレークの上にデータレイクや最新の分析アーキテクチャを再構築していることから、スノーフレークが人気を博していることは議論の余地がない」と同氏は付け加えています。

同氏の調査によると、同社は最近、バクスター、キンバリー・クラーク、T-モバイル、ウィリアムズ・ソノマなどの顧客を獲得しているということです。

また、Bracelin氏は、同社の3桁台の成長率は、スノーフレークがその高い評価レベルに達するのに時間がかからないことを示唆していると書いています。

同氏はまた、スノーフレークは現在、2023年の売上予想の約33倍で取引されていますが、12月のピーク時には53倍だったことを指摘しています。

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