「エヌビディア 第2四半期決算を発表」の続報、事業部門別の詳細です。
エヌビディアは、データセンター事業とビデオゲーム事業で予想を若干上回りました。
第2四半期のデータセンター事業の売上高は、前年同期比35%増の24億ドル、ビデオゲーム事業の売上高は85%増の31億ドルとなり、アナリスト予想はそれぞれ23億ドル、30億ドルでした。
同社が注目している暗号資産採掘用半導体の売上は、CFOの予想を大幅に下回りました。
ビデオゲーム売上の増加は、グラフィックス・プロセッサーと、任天堂の携帯型ゲーム機「Switch」向けに設計された半導体の売上が増加したことによるものだとしています。
決算発表後に行われた電話会議では、同社の顧客のうち、最新のチップにアップグレードした人が比較的少ないため、まだ伸びる余地があることをCFOであるコレット・クレス氏は語っています。
ただ、クレスCFOはインタビューの中で、エヌビディアは第3四半期にはまだ供給制約を受けており、来年も業界が制約を受ける可能性があると述べています。
「まだ時期尚早で、我々にはまだ会計年度の半年間があるので、それを踏まえて判断しなければならないが、焦点となるのは、今年、下半期、そして来年の両方の成長目標を達成するための供給力を会社が持っているかということだ」と同氏は語っています。
エヌビディアが成長目標を達成し続けている理由のひとつは、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)とサムスン電子という2つの製造パートナーとの協力関係にあります。クレス氏は、「これは当社にとって素晴らしい戦略だった」と述べています。
データセンター事業についてクレス氏は、昨年販売を開始したAmpereベースのサーバーチップを採用する企業が増えたことが、データセンターの成長につながったと書面で述べています。ハイパースケールの顧客が第1四半期からの連続した成長に貢献したとのことです。
エヌビディアは、暗号資産採掘用半導体の売上を2億6,600万ドルと発表しましたが、これはクレス氏の予想である4億ドルを大きく下回りました。
クレス氏によると、イーサリアムの採掘の収益性が四半期中に変化したことが予想に届かなったことにつながったそうです。同社は、暗号資産採掘用半導体をOEM部門に含めており、全体の売上は4億900万ドルとなっています。
採掘者は、通常のエヌビディア製グラフィックチップを使用することができますが、同社はその機能を制限する措置を講じています。
第3四半期に出荷されたAmpereチップのうち、80%がマイニング機能を低下させたものであると、同社幹部は電話会議の中で述べています。
クレス氏は、暗号資産の売上は同社の第3四半期のガイダンスにはほとんど寄与しないだろうと述べています。
エヌビディアが販売するマイニングカードは、同社のグラフィックスチップに使用できない在庫から生産されているため、販売が減速しても、他の製品に使用できるチップが増えるわけではありません。
投資家がエヌビディアの暗号資産関連の販売をフォローしているのは、数年前の価格下落により、同社の売上がおよそ4四半期にわたって減少したためです。
最近の四半期における同社の成功は、暗号資産価格の高騰によるものだと懸念していた一部の投資家にとって、売上高の減少は救いとなるかもしれません。
エヌビディアの株価は18日の通常取引終了後の時間外で終値に対し2.75%増の195.64ドルで取引されています(米国東部夏時間6:08PM)。