ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)が7月29日、急騰しました。
Embed from Getty Imagesキーバンク・キャピタルのアナリスト、スティーブ・エンダース氏は、ズームの格付けを「セクター・ウェイト」からオーバーウェイトに引き上げ、目標株価を7月28日の終値より約16%高い428ドルに設定しました。
株価は7月29日の取引で4.5%上昇して386.03ドルとなりました。
エンダース氏は、企業のIT予算においてビデオとクラウド・コミュニケーションが長期的に優先される環境では、ズームが勝者となるだろうと述べています。
同氏が最高情報責任者(CIO)を対象とした調査によると、企業がオフィス環境に戻る2022年には、ビデオプラットフォームの導入が進み、回答者の97%が支出を維持または増加させる予定であることがわかったと書いています。
これは、ハイブリッドな職場環境への移行による当然の結果であり、長期的には40%の従業員が日常的に自宅で仕事をするようになるだろうと考えています。
今回の調査では、「サービスとしてのユニファイド・コミュニケーション」ソフトウェアの採用が継続的に増加していることも明らかになりました。
これにより、ズームのクラウドベースのテレフォニーサービスであるZoom Phoneの需要が高まると考えられます。
エンダース氏は、2023年1月期までにZoom Phoneのユーザー数が400万人に達し、その時点で年間売上高が5億ドル以上、つまり総売上高の約10%を占めるようになると述べています。
長期的には、ズームはより広範なクラウドコミュニケーションプラットフォームになるチャンスがあり、最近発表したコールセンターソフトウェア会社ファイブ9(FIVN)の買収計画によって、その方向への一歩を踏み出したとエンダース氏は主張します。
この買収は、「ズームのモデルを変革し、成長への第2の足を支えることになるだろう」とし「ポストパンデミックのハイブリッドな世界をナビゲートする準備をしている」と同氏は書いています。