ペイパル・ホールディングス(PYPL)は7月28日、パンデミックによるオンラインショッピングやデジタル取引への移行、経済の再開に伴う個人消費の増加などの恩恵を受け、予想を上回る利益をあげたことを報告しました。
Embed from Getty Images調整後の一株当たりの利益が1.15ドルとなり、予想の1.13ドルを上回りました。
一方、売上高は62.4億ドルで、アナリストの予想である62.7億ドルを下回っています。
第3四半期の見通しを1株当たり利益1.07ドルとしましたが、これはアナリスト予想の1.14ドルを下回っています。
売上高の見通しは61.5~62.5億ドルで、こちらも予想の64.3億ドルを下回りました。
ジェフリーズのアナリストであるトレバー・ウィリアムス氏は、「第3四半期の見通しは、売上高が市場予想を3.5%程度、EPSが6%程度下回り、今後の物語を左右するだろう」と述べています。
ペイパルは、成長鈍化の要因の一つとして、イーベイの「マネージド・ペイメント」システムへの移行の影響を強調しています。
TPV(Total Payment Volume:総決済高)の成長率は、イーベイを利用した場合は40%、利用しなかった場合は48%で、売上高はイーベイを利用した場合の19%に対し、利用しなかった場合は32%の伸びでした。
第3四半期の見通しが予想を下回ったことで株価は7月28日の時間外取引で5.3%減の286ドルと下落しています。