アクセンチュア 好調な決算で株価上昇

  • 2021年6月25日
  • 2021年6月25日
  • BS余話

ITコンサルティングおよびアウトソーシング企業であるアクセンチュア(ACN)の最新四半期の業績が予想を上回ったことから、同社の株価は6月24日に上昇しました。

5月31日に終了した会計年度第3四半期のアクセンチュアの売上高は133億ドルで、前年同期比21%増、現地通貨ベースでは16%増となり、アクセンチュアのガイダンスレンジである125.5~129.5億ドル、および業界のコンセンサスである128億ドルを大きく上回りました。1株当たり利益は、前年同期の1.90ドルから2.40ドルに増加し、市場のコンセンサス予想である2.23ドルを上回りました。

事業の両輪となる分野が好調でした。コンサルティングの売上は21%増の73億ドル、アウトソーシングの売上は20%増の60億ドルとなりました。コンサルティングのブッキングは30%増の80億ドル、アウトソーシングのブッキングは52%増の74億ドルとなりました。

売上高は、北米で18%、欧州で25%、いわゆる “成長市場 “で20%増加しました。業界別では、通信・メディア・テクノロジー分野で23%、金融サービス分野で21%、医療・公共サービス分野で25%、「製品」分野で22%、「資源」分野で8%の増収となりました。

アクセンチュアは、当四半期に300万株、8億3,500万ドルの自社株買いを実施し、今年度の自社株買いの総額は27億9,000万ドルとなりました。同社の現在の買戻し権限は42億ドル残っています。

第4四半期の売上高は、現地通貨ベースで17%から21%増加し、131億ドルから135億ドルとなる見込みです。また、通期の売上高成長率の見通しを、従来の6.5%〜8.5%から10%〜11%の範囲に引き上げました。調整後の利益については、前回予想の8.32ドル〜8.50ドルから8.71ドル〜8.80ドルに引き上げました。

アクセンチュアのCEOであるジュリー・スウィート氏は声明の中で、「当社の卓越した業績は、デジタル・トランスフォーメーションへの需要に牽引された当社の継続的な勢い、世界有数の企業との深さと幅のある顧客関係、優秀な人材、そして地理的な市場、産業、サービスにわたる当社の事業の強さを反映している」と述べています。

同社の株価は6月24日米国東部夏時間13時現在で前日比1.75%増の290.69ドルで取引されています。

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