アルツハイマー治療薬のIPO企業が200%を超える暴騰

  • 2021年6月16日
  • 2021年6月16日
  • BS余話

6月15日にナスタッグに上場したアルザメンド・ニューロ(ALZN)の株式が暴騰しています。

15日の取引は、IPO価格の6倍近い29ドルで始まり、ピーク時には33.55ドルに達しました。この記事を書いている時点(米国東部夏時間2:15PM)では、公開価格から211%上昇の15.57ドルで取引されています。

アルザメンドのIPOは、バイオジェン(BIIB)のアルツハイマー病治療薬であるアデュヘルムが米国食品医薬品局に承認されてから1週間あまりで実現しました。

2016年に設立された同社は、神経変性疾患や精神疾患を治療するための製品を開発しています。主力製品の候補であるAL001は、リチウムのイオン性共結晶(改良型リチウム製剤)で、アルツハイマー病のほか、その他の神経変性疾患や精神疾患の治療に使用されると目論見書に記載されています。

アルザメンドは、AL001の商業化に向けて、米国食品医薬品局の承認を求める予定です。同社は、今月中に提出する予定の治験薬申請書の準備を開始しました。

多くのバイオテクノロジー企業と同様、アルザメンド社も売上を上げていません。1月31日に終了した9ヶ月間の損失は、2020年の同時期の320万ドルの損失から約380万ドルに拡大したと、目論見書に記載されています。

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