テラドック 5月の13%の下げは買いのチャンス?

2021年、テラドック(TDOC)株は苦戦しています。6月4日(金)までに26.6%の下落となっており、この間、市場全体の指標であるS&P 500が13.4%上がったのとは対照的です。

2020年には、COVID-19パンデミックの追い風を受けて139%の上昇を記録しました。このパフォーマンスにより、時価総額100億ドル以上の銘柄である大型株の中で、この年最も優れたパフォーマンスを示した銘柄の一つとなりました。

5月に株価が12.6%下落と低迷したのは、第1四半期の業績がウォール街のコンセンサス予想を下回ったことによる影響が大きかったと考えられます。

同社が4月28日に発表した第1四半期の業績を受けて、テラドックの株価は4月下旬から5月上旬にかけて下落しました。

最初の下落は、何人かのウォールストリートのアナリストが株式の目標価格を下げたことで始まりました。決算発表の翌日、4月29日に株価は8.3%下落しました。5月第1週の終わりには下落幅は18.9%まで広がりましたが、月末までにはそのマイナスを少し取り戻しました。

第1四半期の売上高は、前年同期比151%増の4億5,370万ドルとなり、アナリストが予想していた約4億5,200万ドルを上回り、同社のガイダンスレンジである4億4,500万~4億5,500万ドルの上限に近い値となりました。

昨年実施したリボンゴ・ヘルスおよびインタッチ・ヘルスの買収により、売上高が増加しました。ただ、これらの買収による影響を除いた既存事業売上高でも69%増加しており、依然として力強い成長を示しました。

しかし、ボトムラインの結果は、ストリートの予想を下回りました。純損失は1億9,960万ドル(1株当たり1.31ドル)で、前年同期の純損失2,960万ドル(1株当たり0.40ドル)から損失額が増えました。アナリストたちは、1株当たりの損失を0.62ドルと予想していました。

この純損失の大部分は、リボンゴの買収に関連した現金支出を伴わない8,700万ドル(1株当たり0.57ドル)の法人税等の計上によるものです。

第2四半期の売上高について経営陣は、4億9,500万ドルから5億500万ドルの予測を示しました。これは、前年同期比で105%から110%の成長を意味します。

また、2021年通期の収益見通しを上方修正しました。2021年通期の収益見通しは、前回の19億5,000万ドルから20億ドルのレンジから19億7,000万ドルから20億2,000万ドルへのレンジへと引き上げられました。これは、前年比で80%から85%の成長を意味します。

現在の価格レベルは買いのチャンスでしょうか?
アナリストの推奨推移は以下のとおりで、評価の数は減っているものの、「Strong Buy」と「Buy」を合わせた買い推奨が占める比率は77%と5月の63%から増加しています。

出所:yahoo! finance

また、アナリストの平均目標株価は229.19ドルとなっており、6月4日の終値146.57ドルから56%の上昇余地があることを示しています。

当面、株価は低調に推移することが予想されますが、保有を考えても良いレベルに達していることは明らかなように思われます。

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