クラウドストライク 決算後に株価は下落

6月3日に第1四半期の決算報告をしたクラウドストライク(CRWD)でしたが、予想を上回る数字が並んだにもかかわらず市場は反応せず(慎重な将来見通しがマイナス要因になったとの見方もあります)、6月4日の終値は前日比4.19%減の206.94ドルでした。

第1四半期の売上高は、前年同期比70%増の3億280万ドルとなり、2億9149万ドルというアナリスト予想を上回りました。サブスクリプション収入は73%増の2億8120万ドルでした。

1株当たり利益は、前年同期比で400%増の0.10ドルとなり、アナリスト予想の0.06ドルを超えています。

四半期末の年間経常収益(ARR)は前年同期比74%増の11億9,000万ドル。これには1億4,380万ドルの純新規ARRが含まれています。

クラウドストライクの共同創業者兼CEOのジョージ・カーツ氏は、「デジタルとセキュリティの変革、クラウドの導入、脅威環境の高まりなどのトレンドに牽引された堅調な需要環境が、長期的に持続可能な成長のための走路を提供すると考えている」と述べています。

会計年度第2四半期については、総売上高が3億1,830万ドルから3億2,440万ドル、1株当たり利益が0.07ドルから0.09ドルの範囲内に収まると予想しています。一方、アナリスト予想では、売上高は3億1,019万ドル、1株当たり利益は0.06ドルとされています。

2022年度については、売上高は13億4,700万ドルから13億6,570万ドル、1株当たり利益は0.35ドルから0.41ドルの範囲内になると予想しています。アナリスト予想では、売上高は13億2,000万ドル、1株当たり利益は0.30ドルとなっています。

この結果を受けて、ロバート・W・ベアードのアナリストであるジョナサン・ルイケイバー氏は、目標株価を235ドルから250ドルに引き上げました。これは19%の上昇余地があることを示します。

「全体として、エンドポイント・セキュリティとクラウド・ワークロード・セキュリティのような新興市場の両方において、クラウドストライクには引き続き大きな成長の余地があると考えており、革新性と実績のある実行履歴を考慮して、長期的な見通しを気に入っている」と述べ、「買い」のレートを維持しています。

その他の評価では、みずほ証券、RBCキャピタル、ニードハムが「買い」ないし「アウトパフォーム」の評価を維持、JPモルガンが「ニュートラル」の評価の維持を、いずれも6月4日に発表しています。

アナリストの平均目標株価は251.57ドルで、6月4日の終値から22%の上昇余地があることを示しています。

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