Cowen & Co.のアナリスト、ジョン・カーナン氏は6月1日、ルルレモン(LULU)に対する「アウトパフォーム」の評価を繰り返し、目標株価を385ドルから392ドルに引き上げました。
ルルレモン・アスレティカは、女性、男性、女児用のアスレチックウエアやアクセサリーのデザイン、製造、販売を手掛ける。レジャーだけでなく、ヨガ、ジョギングなどのアスレチックにも使えるパンツ、ショートパンツ、トップス、ジャケットを展開している。さらに、バッグ、ヨガマット、器具などフィットネスアクセサリーも販売している。世界17カ国に展開する500カ所を超える店舗、および、eコマース、アウトレット、卸売業者を通じて商品を販売している。カナダのバンクーバーを拠点として1998年に設立された。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
同社は、2020年に消費者がその快適なワークアウトウェアに群がり、パンデミックの寵児となりました。しかし、今年の同社の株価はそれほど成功しておらず、カーナン氏はそれが買いのチャンスだと見ています。
ルルレモンのバリュエーション指標(利益に対する価格、売上に対する企業価値、金利・税金・減価償却前利益に対する企業価値)が、いずれも2020年7月に設定されたピークから「大幅に縮小」したことを受けたものだそうで、第1四半期の売上と利益にはアップサイドの余地があるとしています。
同氏は、ルルレモンの会計年度第1四半期の1株当たりの利益を、事前予想の91セントから99セントに引き上げ、コンセンサス予想の90セントを上回ると予想しています。また、好調な既存店売上を背景に、売上高はガイダンスの11億ドルから13億ドルのレンジ予想に対し、11億6000万ドルになると考えています。
ルルレモンをはじめとする小売企業にとって、サプライチェーンと国際輸送の問題は、依然として逆風であることを認めています。そのため、今週末の決算発表では、通期のガイダンスを上げることができないだろうと同氏は予想しています。
売上高の年複利成長率が10%台半ばから後半になることと、利益率の拡大により、同社は将来的に1株当たり11ドルの利益を得る可能性があると分析しています。また、ルルレモンのフリーキャッシュフローは、2024年度までに13億ドルに増加すると予測しています。
6月3日に決算発表を控えた同社の株価は6月1日の昼前の段階では前日比1.26%減の319.18ドルで取引されています。