ペロトン・インタラクティブ(PTON)は5月24日、2023年の稼働を目指して米国に工場を建設していると発表しました。
オハイオ州トロイタウンシップに「ペロトン・アウトプット・パーク」と呼ばれる工場を建設し、ペロトン・バイク、バイク+、トレッドの各モデルを製造する予定。同社は、この施設の開発に約4億ドルを投じる予定で、この地域で2,000人の雇用が生まれることを見込んでいます。
ペロトンのCEOであるジョン・フォーリーは、ニュースリリースの中で次のように述べています。「アジアの製造拠点やプレコール社の米国内の既存施設への投資を継続する一方で、新しくペロトン・アウトプット・パークを建設することは、我々のバイクおよびトレッド製品ラインの生産能力、品質、スケールメリットを確保するための巨大な戦略的手段を提供し、今後数年間の継続的な成長をサポートする」
ペロトンは、昨年春のコロナ禍によるスポーツジムの閉鎖に伴い、インタラクティブな家庭用エクササイズ機器の需要に対応するのに苦労していました。ホリデーシーズンには、バイクの納期が12週間にも伸びたほか、パンデミックによるサプライチェーンの混乱も追い討ちをかけました。
12月には、フィットネス機器メーカーのプレコール社の買収を発表し、ペロトンの株価は急上昇しました。この買収により、同社は米国内に最初の施設を持つことになりましたが、今回の新工場の建設により、その拠点は大幅に拡大することになります。
ペロトンの株価は、今月初めに安全上の懸念からトレッドミルの両方のリコールを発表した際の下落から回復しています。このリコールは、ペロトン・トレッド+に関連して1人の子供が死亡し、その他70件の事故が報告されたことを受けたものです。廉価版の「トレッド」も、タッチスクリーンが不意に外れるという別の問題でリコールされました。