30〜50%の値上がりが期待できるハイグロース株4つ

2月から5月にかけて株価が大きく下がったハイグロース株。今も不安定な値動きを見せ、弱含みではありますが、次第に底を打ちつつある現状です。

こうしたハイグロース株に対してアナリストたちは再評価を行い、目標株価を定めています。明示はしていませんが、目標株価とは1年後の株価を指しているのが暗黙の了解。アナリストのコンセンサス目標株価が現在の株価から30〜50%高いところに設定されており、1年後にはその目標を上回ることがほぼ確実と見られる、勢いのあるハイグロース株4つを紹介します。

スクエア(SQ)

フィンテックのスクエア(SQ)は、先週末5月14日に208ドルをわずかに下回る水準で終了しましたが、今後12ヶ月間で70ドル近く上昇すると予想されています。これは先週末から34%上昇の余地があることを意味します。

スクエアは2つの点からその成長が期待されています。そのひとつは、売り手のエコシステム。スクエアは、販売店の成長を支援するために、POS機器、分析、融資などの支援を行っています。パンデミックまでの7年間で、同社のネットワークを経由する総支払額(GPV)は、年平均49%増加しました。

売り手のエコシステムの素晴らしい点は、より大きな小売業者を惹きつけ始めていることです。2021年3月末までに、GPVの61%が年商12万5,000ドル以上の小売業者から生まれています。2019年第1四半期にこの数字は52%でした。このセグメントは加盟店の手数料が主体ですので、GPVが多ければ粗利益も多くなります。

もうひとつ期待できるのが、投資家も虜にしているピアツーピア決済プラットフォームのCash Appです。2021年第1四半期、Cash Appはスクエアの粗利益の主要な創出源でした。

これは、スクエアが購入、銀行送金、投資、ビットコイン交換から収益を得ることができるセグメントです。多くの新規アクティブユーザーをもたらす役割を担っており、Cash Appのおかげで、スクエアは数年ごとに売上を倍増させることができます。

トルパニオン(TRUP)

猫や犬のための医療保険プランを提供するトルパニオン(TRUP)について、アナリストは今後12ヶ月間で1株当たり118ドルになると考えています。これは先週末5月14日の終値78ドルからの上昇であり、51%上昇の余地があることを意味します。

人々はペットを愛しており、その幸福のために大金を費やすことを望んでいます。米国のペット支出が前年比で減少したのは、少なくとも四半世紀前のことで、その後ずっと増加が続いています。

ペットを飼っている世帯の割合は、1988年の56%から、2019-2020年の米国ペット用品協会の調査時には67%に増加しており、猫や犬に大金を投じることは、確実な成長トレンドとなっています。

トルパニオンがすごいところは、その成長の可能性についてはまだ表面をなぞっているだけだということです。3月の登録ペット数は約94万4,000頭(前年同期比37%増)で、これは米国とカナダの市場の約1%に過ぎません。これに対し、英国ではペットオーナーの25%が保険をかけています。仮に米国で同じ普及率を達成した場合、トルパニオンの対応可能な市場規模は326億ドルとなります。

また、同社は、大手コンパニオンアニマル保険会社の中で唯一、チェックアウト時に動物病院への支払いが可能な独自のソフトウェアを持っています。飼い主にとっては手間がかからず(同社によれば、費用の約90%がカバーされる)、加入者の継続率も高いため、同社の強みとなっています。

エッツィ(ETSY)

Eコマースの成長株、エッツィ(ETSY)。ウォールストリートでは、同社が今後1年間で1株あたり63ドル値上がりすると期待しており、これは先週末5月14日の終値から39%の上昇の余地があることを意味します。

エッツィはEコマースのニッチな分野に活路を求める銘柄です。同社は小規模な小売業者と協力して、パーソナライズされ、カスタマイズされた商品のプラットフォームを作っています。

同社はコロナウイルスの大流行に助けられて大きく成長しましたが、パンデミックが終わった後も、二桁台の成長はまだまだ続くと見られています。

同社は、検索性の向上やサイトの使いやすさを向上させるために、自社のプラットフォームに多額の投資を行っています。また、エンゲージメントを向上させ、小売業者の成功を支援するために、サイトにリスティングビデオを導入しています。同社はその売上のほとんどを小売業者の広告から得ています。加盟店が成功すれば、同社も成功するという仕組みがエッツィの成長の源です。

ショッピファイ(SHOP)

クラウドベースのEコマースプラットフォーム、ショッピファイ(SHOP)は、1,000ドルを超える高額な株価にもかかわらず、ォール街では今後1年間で1株あたり400ドルの上乗せを期待しています。これは先週末5月14日の終値から37%の上昇の余地があることを意味します。

エッツィ同様に、ショッピファイもパンデミックの際に、適切なタイミングで適切な場所に身を置くことができました。実店舗の小売業者が壊滅したのに対し、オンラインやクラウドに移行した企業は大きな恩恵を受けました。

ショッピファイは主に中小企業向けのEコマースソリューションを提供していますが、2021年第1四半期のGMV(総商品価値)は前年同期比で114%増加しました。また、同社のGMVは、過去6年間で年平均78%のペースで成長していたことも忘れてはなりません。パンデミックが起こるずっと前から繁栄していたのです。

ショッピファイは小規模な小売業者に非常に支持されているプラットフォームです。3月までの12ヶ月間で、45,800社のパートナーがショッピファイのプラットフォームに新規顧客を紹介しました。これは、前年同期に比べて73%の大幅な増加です。

同時に、同社は、ウォールマートなどのブランド顧客を獲得し、売上の大部分を利益率の高い、予測可能なサブスクリプションから得ています。

ウォールストリートでは、2020年から2024年の間に売上が4倍以上になると予測されており、その成長の見通しには不安がありません。

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