5月17日、アマゾン（AMZN）とアップル（AAPL）両社は、それぞれのストリーミング音楽サービスの品質アップグレードを発表し、カテゴリーリーダーであるスポティファイ・テクノロジー（SPOT）との競争を激化させています。
アップルは、音に包まれているような感覚を作り出す「空間オーディオ」のオーディオ規格であるドルビーアトモスへの対応を追加すると発表しました。Apple Musicの加入者は、7,500万曲以上の楽曲を、録音時の状態に限りなく近い「ロスレス・オーディオ」で聴くことができるようになります。このアップグレードは、追加費用なしで提供されます。
Apple Musicの初期設定では、同社のH1またはW1チップを搭載したすべてのAirPodsとBeatsヘッドフォン、および最新バージョンのiPhone、iPad、Macの内蔵スピーカーでドルビーアトモスの楽曲が再生されます。
最新版のApple Musicでは、携帯電話、Wi-Fi、ダウンロードなど、接続環境に応じて異なる解像度を選択することができます。
一方、アマゾンは、Amazon Music Unlimitedに加入しているすべてのユーザーに、最高品質の音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」を追加料金なしで提供すると発表しました。このサービスでは、700万曲以上の楽曲を、ビット深度24ビット、サンプルレート192kHzまでのUltra HDでストリーミングすることができます。
アップルも同様のサービスを提供していますが、帯域幅が必要となるため、リスナーはオプトインする必要があります。また、Hi-Res Losslessを利用するには、USBデジタル/アナログコンバーターなどの外部機器が必要になるそうです。
Amazon Musicの価格は、Amazonプライム会員が月額7.99ドル、その他の会員が月額9.99ドル、ファミリープランが月額14.99ドルとなっています。HDは従来、月額5ドルの追加料金が必要でした。
Apple Musicの料金は、月額9.99ドル、ファミリープランの場合は14.99ドルです。
スポティファイの料金は、ユーザー１名の場合が9.99ドル、2名が12.99ドル、ファミリープランが15.99ドルとなっています。アップル、スポティファイともに、学生向けプランを月額4.99ドルで提供しています。