モルガン・スタンレーのアナリストであるブライアン・ノワク氏は、5月17日に発表したリサーチノートの中で、アマゾン(AMZN)の株価について、最良のシナリオでは2023年に1株あたり6,000ドルに達する可能性があると述べています。これは現在の水準を83%も上回る数字です。
他の小売や消費財メーカーのトップ企業のPEG(株価収益率)が3倍前後であることを同氏は根拠としており、その数字をアマゾンに当てはめると株価は5,000~6,000ドルになるそうです。
アマゾンは現在、PEGベースで22年の売上予想の1.2倍程度で取引されており、ハイテク業界の同業他社の中央値と比べて30%程度のディスカウントとなっていると同氏は述べています。
PEGを1.7倍(他の大手ハイテク企業と同程度)とすると、2023年の売上予想で株価は4,500ドルになりますが、このPEGはウォールマートのそれよりは45%も低い数字であり、両社の実力を考慮すると、アマゾンのPEGはもっと高く評価されることが正当化されるとして、3倍で計算した理由としています。
ノワク氏は現在、アマゾンを「オーバーウェイト」と格付けし、目標株価を4,500ドルとしています。