ローゼンブラット証券のアナリスト、ジョン・マクピーク氏は、マイクロソフト(MSFT )のカバレッジを開始し、「買い」のレーティングを付けました。同氏は、マイクロソフトの株価は、5年間で50%上昇すると考えています。
5月13日にカバレッジを開始した同氏は、「買い」の格付けとともに目標株価を301ドルに設定しました。これは現在の株価より24%高い価格です。
同氏は、マイクロソフトを、同社のソフトウェアが動作する10億台以上のデバイス、世界最大の開発者エコシステム、経常的な収入が増加している巨額の売上など、比類のない資産を有する企業であると見ています。
「マイクロソフトは地球上で最も重要なソフトウェア企業であり、13億台以上のデバイスでWindows 10が稼働し、12億人以上のMicrosoft Officeユーザーを抱え、Azure Active Directoryには12億のIDが登録されており、Teamsのデイリーアクティブユーザーは昨年1年間で10倍の1億4500万人に増加している」と同氏はリサーチノートに記しています。
その他にも、LinkedInの会員数は7億5600万人、Xbox Liveの月間アクティブユーザー数は1億人を超えていることも付け加えているほか、ミッションクリティカルなExcelファイルの数は数兆にのぼり、GitHubのユニークユーザー数は5,500万人を超えるなど、世界最大のソフトウェア開発者コミュニティを誇っているとも述べています。
また、クラウドサービスのAzureを提供することで、クラウドコンピューティングの分野でシェアを拡大し、第2位の座を獲得したことも指摘。
リカーリング(継続課金)は今後12ヶ月間の推定売上の75%を占めると述べています。
マクピーク氏は、マイクロソフトが今後5年間で売上高を10%台半ばに伸ばし、営業利益率を適度に拡大し、「1株当たりの年間利益とフリーキャッシュフローを10%台半ばに伸ばすことができる」と考えています。そして、今後3年間で35%、5年間で50%の株価上昇が期待できると考えています。
同氏は、過去10年間の平均19.4倍と比較して、今後12ヶ月間の収益の31倍という株価は、歴史的に見ても高い水準であることを認めています。
それでも同氏は「過去5年間だけを見ても、マイクロソフトの売上構成は、この大幅に高い絶対収益倍率を裏付けるような方向に進んでいる。現時点では、マイクロソフトは売上の可視性と再現性が非常に高くなっており、その結果、同社の長期的な評価は過去の平均値よりも大幅に上昇していると考えている」と述べています。