レモネード(LMND)が5月11日のマーケット終了後に第1四半期の決算を発表しました。
第1四半期の純損失は4,900万ドル(1株当たり81セント)。ファクトセット社によると、ウォールストリートのアナリストは、1株当たり78セントの純損失を予想していました。
総売上高は2,350万ドルで、予想の2,190万ドルを上回りました。
損失が膨らんだのは今年2月にテキサス州を襲った寒波によるもの。記録的な寒波とアイスストームがもたらした災害により保険金請求が激増した結果、1株当たりの損失が、市場予想より多くなりました。
通期の売上高については、1億1,700万ドルから1億2,000万ドルの間になると予想しています。これは、前回発表した1億1,400万ドルから1億1,700万ドルの予想範囲を上回るものです。
また、調整後の金利、税金、減価償却費および償却費控除前利益については、1億7,300万ドルから1億6,300万ドルの間の損失を見込んでいます。
ウィリアム・ブレア社のアナリストであるラルフ・シャカート氏は、テキサス州の寒波の問題で損失が膨らんだにもかかわらず、通期の見通しが維持されていることを評価しています。
また、同社は「レモネード・カー」の発売を発表しました。これは、米国内の自動車保険業界が約3,000億ドルの市場であることに着目したものです。レモネード社の共同設立者であり、最高執行責任者であるシャイ・ワイニンガー氏は、株主へのレターの中で、4月に開始した新商品の早期登録により、顧客から「圧倒的な需要」があったと述べています。
「レモネード・カーは、テクノロジーを駆使して緊急事態に対処し、保険金を迅速に支払うことができ、安全なドライバーにはお得な価格で提供し、EVや環境にやさしい車のドライバーにも魅力的な商品となる」と同氏は付け加えています。
同社はレモネード・カーの発売日を明らかにしていません。また、年換算保険料の通期見通しには、自動車保険は織り込まれていないそうです。
予想より多額の純損失を報告したことで、5月12日の市場で株価は大きく下落しました。米国東部時間12時時点で前日比-16.5%の61.54ドルで取引されています。