ペロトンがトレッドミルをリコール 株価は暴落

ペロトン(PTON)は5月5日、同社のトレッドミルの両モデルのリコールを発表し、高価格帯のギアの販売を一時的に停止したため、同社の株価は急速に下落しました。5月5日現地時間正午前に13%減の83.54ドルとなっています。

米国消費者製品安全委員会によると、Peloton Tread+のリコールは、子供1人の死亡と70件以上の事故が報告されたことを受けて行われました。また、米国ではまだあまり発売されていない廉価版のPeloton Treadは、タッチスクリーンが不意に外れることで怪我をする危険性があるとしてリコールされました。

同社は、家庭用のインタラクティブなスピンバイクを主力商品としており、パンデミック時にジムが閉鎖された際に人気を博しました。アナリストたちは、ぺトロンが家庭用フィットネス機器としての地位を拡大するための手段として、このトレッドミルを選んだと考えています。

今回のリコールは、ぺトロンの評判を落とすだけでなく、サイクリング以外の分野での事業拡大を妨げる可能性があります。ペロトンの株価は、今年初めのピーク時に比べて約半分になっており、投資家たちは、ワクチンが発売され、ジムが再開される中で、同社の成長がどのように維持されるのかを疑問視しています。

しかし、CFRAのアナリストであるカミラ・ヤヌシェフスキー氏は、比較的明るい見通しを持っています。

「PRの観点からは、自主回収は数週間遅いが、それがペロトンの成長ストーリーに重大な影響を与えるとは考えていません」と同氏はリサーチノートで述べています。

また、「同社のハードウェアの売上の大半はバイクであり、トレッドの安全性を高める方法は、マシンの下にバーを設置するなど、複数あると考えている」とも述べています。

同社は、5月6日の市場終了後に、第3四半期の業績を発表する予定です。経営陣が今後の見通しをどのように語るか注目されます。

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