ピンタレスト（PINS）が4月27日のマーケット終了後に第1四半期の決算を発表、売上高は、前年同期比78％増の4億8,500万ドルで、市場予想の4億7,200万ドルを上回りました。同社の調整後の利益は1株当たり11セントで、こちらも市場予想の1株当たり6セントを上回っています。
また、全世界の月間アクティブユーザー数（MAU）が、前年同期比30％増の4億7,800万人になったことを発表。この数字は、アナリスト予想の4億8,010万人をわずかに下回りました。
米国の月間アクティブユーザー数は前年同期比9％増の9,800万人、海外の月間アクティブユーザー数は37％増の3億8,000万人となりました。ユーザー1人当たりの平均収入は、市場予想の99セントに対し、1.04ドルとなっています。
注目されていた全世界の月間アクティブユーザー数は、第1四半期に30％増にとどまりました。これは、前期が前年同期比37％増であったのとは対照的です。
「3月中旬以降、パンデミックによる規制が緩和されたことで、人々がオンラインで過ごす時間が減り、米国のMAUの成長が鈍化し、エンゲージメントが前年同期比で低下した」と同社は説明しています。
第2四半期の売上高は、前年同期比で105％の成長を見込んでいます。月間アクティブユーザー数は、10％台半ばの成長を見込んでおり、米国の月間アクティブユーザー数は前年同期比で横ばいになると予想しています。第2四半期の営業費用は、長期的な成長戦略への投資が活発化していることから、前四半期比で増加すると見込んでいます。
予想を上回る決算内容だったにもかかわらず、ユーザー数の伸びが鈍化したことへの懸念からか、時間外取引でピンタレストの株価は急落しました。4月27日の終値に対して-10.97%の69.07ドルで取引されています。