ネットフリックス アナリストが強気見通しを維持

ネットフリックス(NFLX)は4月20日に3月の四半期決算を発表します。同社は、売上高71億ドル、1株当たり利益2.97ドル、600万人の新規加入者数と予測していますが、投資家の中では、競合する定額制ストリーミングビデオサービスの増加とコロナ収束による環境の変化で、難しい四半期になるのではないかと懸念する声が多く聞かれます。

そんな中、モルガン・スタンレーのアナリスト、ベンジャミン・スウィンバーンは4月14日、ネットフリックスに対するオーバーウェイトの評価と700ドルの目標株価を維持すると発表しました。

同氏は、株価は2020年7月の時点とほぼ同じ水準にあり、投資家はコロナ禍からの厳しい揺り戻しに備えていると指摘しています。

しかし、同氏はネットフリックスの今後について依然として楽観的です。3つの要因がここから売上を押し上げるはずだと言い、「会員数増加のための長い滑走路」、「価格決定力」、そして「オリジナルコンテンツに焦点を当てた垂直統合型モーテル」という言葉でその要因を表現しています。

同氏は、2021年前半の加入者増加にはいくつかのリスクがあることを認めていますが、後半から2022年にかけては純増数が増加すると見ており、ネットフリックスの世界の定額制動画市場におけるシェアは10%に満たないことを指摘しています。

2019年後半からのストリーミングの世界では、アップル(AAPL)、ウォルト・ディズニー(DIS)、HBO、コムキャスト(CMCSA)、ディスカバリー、バイアコムCBS(VIAC)などの新サービスが次々に登場していますが、これらのサービスが開始された同時期に、ネットフリックスは過去最高の純加入者数を記録しています。

スウィンバーン氏は、同社が時間の経過とともに収益性を高め、最終的にはEBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前の利益)の利益率が40%に達し、粗利益率も2020年の40%から60%に拡大することができると予想しています。

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