アマゾンに70%の上昇余地

ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのアナリストであるブレント・ティル氏は、4月13日のリサーチノートで、アマゾン(AMZN)は今後3年間で70%の上昇を遂げる可能性が高いと述べています。

ジェフリーズ社の公式なアマゾンの目標株価は4,000ドルのままで、現在の株価からの上昇率は17%とかなり控えめなものですが、ティル氏は「パーツの総和」という手法で将来の株価を算出、5700ドルという価格を導き出しています。

同氏によれば、アマゾンウェブサービス(AWS)と広告が原動力となり、今後3年間で70%の上昇余地があるとのこと。これは、アマゾンの時価総額が2024年までに3.0兆ドルに近づくことを意味しています。

ヘルスケア、ホームセキュリティ、スマートホーム機器、およびエンターテインメントなど数十億ドル規模の機会があると見られる分野は考慮に入れていないこと、アパレル、B2B(企業間電子商取引)、SaaS(Software-as-a-Service)などの分野でも、さらなる拡大の余地が見込まれることも付け加えています。

CNBCのジム・クレイマー氏は、ティル氏がAWSの評価額を1兆2500億ドルとしたことに触れて「この会社の中に埋もれている過小評価された資産」と表現。また、プライム・ビデオと広告が強みであると述べ、「長期的に優れた価値を持つ企業であることが証明されると思う」とアマゾンを総括しています。

注目すべきは、ティル氏が過去に行ったアマゾンの強気の予測が実現したことです。2019年4月、同氏は、同社の株式が2年後に3,000ドルに達すると予測し、当時の株価1,828ドルと比較して約65%の上昇余地があると指摘、見事これを的中させています。

先週「アマゾン株はバカみたいに安い?」という記事でもご紹介したように、アマゾンに関する強気評価がこのところ相次いでいます。

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