ピンタレスト 強気で保有継続

ピンタレストとスナップが格下げ」をお伝えしたピンタレストPINS)ですが、私は強気で保有を継続したいと思います。

「買い」から「中立」に格下げしたアナリストの見方は、伝えられるている限りではあまりにも表層的。ピンタレストという株が評価され、買われている理由に疑問を投げかけての格下げではないからです。

では、なぜ買われているかですが、ひとつは、月間平均ユーザー数が4億5900万人と1年前と比べて+37%急増していること。ユーザー1人当たりの平均売上(ARPU)は1.57ドルで、前年同期の1.22ドル、第3四半期の1.03ドルから29%増加しており、収益基盤が拡大していることです。

調整後のEBITDAは第4四半期に7,700万ドルから2億9,900万ドルに急増して42%のマージンを生み出しており、ピンタレストが現金収支を重視する企業から、高収益のビジネスモデルを持つ企業へと急速に変化したことを示しています。これは、フェイスブックやグーグルなど、デジタル広告業界の巨人たちと同様の道をピンタレストが歩んでいることを表しています。

それは、会員数や収入の増加はコロナ禍という異常事態で人々の利用時間が増えた結果に過ぎないという指摘もあろうかと思います(たぶん格下げしたアナリストもそれを意識しているんでしょう)。その指摘には、ピンタレストが買われているもうひとつの理由、ピンタレストのユーザーは「他人の暮らしを見るのではなく、自分の暮らしをさらに豊かにするアイデアをビジュアルで発見するために利用している」という、SNSとしてのピンタレストの独自性、特質をあげて、人気が一過性のものではないこと指摘したいと思います。

ピンタレストの主な利用法は、自ら画像をアップするよりも、サービス内で見つけた好きな動画や画像をPin(ピン、保存)して収集、「ボード」(写真や動画をコレクションする機能)に整理して保存することです。一般的なSNSでは承認欲求、フォロワーへの告知などで投稿機能が使われますが、ピンタレストでは「何かのアイデア」などアクションへ移したいコンテンツとの出会いを求めてピンをするユーザーが多いのです。

ピナーと呼ばれるユーザーは、インテリア、結婚式、料理、子供の遊びなど、あらゆるもののインスピレーションやアイデアを得るためにピンタレストを利用しています。そのため、フェイスブックやツイッターのような他のソーシャルメディアが、ヘイトスピーチを許したり、民主主義を損なったりしていると非難されているような問題とは無縁です。

ピンタレストは、政治的な広告を禁止しており、他のソーシャルメディアでよく見られるような荒らし行為も許されていません。そのため、広告主にとって魅力的な存在となっており、広告の内容を気にする必要がありません。それどころか、ピンタレストのユーザーの多くは、購入したいものについてのアイデアや新しい製品の発見を求めてサイトを訪れているために、自ら進んで広告を見たいとさえ答えているのです。広告を出す側から見れば、理想的なSNSがピンタレストです。

昨年夏のフェイスブックに対するボイコットをきっかけに、広告主はピンタレストに集まっています。ユーザー1人当たりの平均収入は、フェイスブックの数分の1ですが、ユニークなSNSとしての価値や、多くのピナーが広告を希望していることを考えると、広告収入が増加の一途をたどるであろうことは大いに期待できます。

昨年のような1年で5倍といった大幅な株価の上昇は少なくとも今年は期待できないかもしれません。しかし、中長期的に見れば、その未来は明るく、投資に報いてくれる会社であると考えています。

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