ロク(ROKU)の新しいコンテンツ契約をアナリストが評価したことで、株価が急騰しています。
同社は3月19日、エミー賞を受賞したこともある人気の住宅リフォーム番組「This Old House」の権利とその制作スタジオを買収したと発表しました。「This Old House」は、1,500以上のエピソードが公開されている住宅リフォーム番組で、関連番組として「Ask This Old House」があります。これらの番組は、ロク独自の広告付きチャンネルで配信されます。
ニードハムのアナリスト、ローラ・マーティン氏はこの契約を「巧妙な取引」と評価。ほとんどのエピソードはすでにロク・チャンネルで配信されていますが、著作権を購入することで、長期的には関連する広告収入のより大きなシェアを得ることができ、自社サービスで新しいエピソードを提供できるようになるとしています。
また、コンテンツ制作機能を追加することで、広告主とロクの間に直接的な対話が生まれ、一部の広告代理店を中抜きすることで、マージンの一部をロクが獲得できる可能性があるとも付け加えています。
J.P.モルガンのアナリスト、コーリー・カーペンター氏は、ロクが「This Old House」のコンテンツを自社のチャンネル専用番組として囲い込むことはないと予想。
「This Old House」は、住宅のリフォームに関連した製品を販売する会社に強くアピールするコンテンツであるため、ロクが広告を販売するのに役立つと考えており、また、このコンテンツがロク・チャンネルの視聴者数を増やす可能性もあるとしています。