ウェドブッシュのアナリスト、ニック・セチャン氏は3月19日、スターバックス(SBUX)の格付けを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を108ドルから124ドルに引き上げました。
同氏は、同社の売上が予想よりも早く回復していることから、経営陣がより強気の見通しを示す可能性があると主張しています。他のアナリストも、経済が再開するにつれ、同社株に対して強気になっています。
セチャン氏の最近の調査によると、既存店売上高がコンセンサス予想を上回る傾向にある可能性があるそうです。昨年初めに多くの店を閉めた効果もあり、今月末に終了する同社の会計年度第2四半期の既存店売上高は上昇する可能性があると同氏は考えています。
スターバックス社の予測では今年の成長率は5%から10%になるとしていますが、セチャン氏は9%から10%になると予測しているそうです。
また、通期の1株当たり利益も良くなる可能性が出てきているそうで、同社が出しているガイダンスの2.70ドルから2.90ドルの利益がより高いものに変更されるとしています。
同氏自身の予想では、2021年度通期のEPS予想を2.87ドルから2.90ドルに上方修正。また、2022年度の1株当たりの予想を3.43ドルから3.48ドルに、2023年度の1株当たりの予想を3.83ドルから3.92ドルに引き上げています。
いち早くコロナの負の影響から脱したスターバックスは、顧客の消費傾向に関するより多くのデータ、より効率的なドライブスルー拠点、都市部と郊外のバランスのとれた展開を行っており、主要市場である米国と中国の両方において、その勢いは今年以降も持続可能だと同氏は述べています。
中国では明らかにリーダーとしての地位を確立しており、2021年度以降、既存店売上高の年間成長率が一桁半ばになるという軌道(誰が描いた軌道かは不明)を狂わせる要因を指摘するのは難しいと結論づけています。
この記事を補完するものとして2月に書きました「スターバックスで億り人 成長の物語は続く」も合わせてご覧ください。まだ持ってないのですが、機会があれば買いたい株のひとつです。