アマゾン 株価5000ドルの可能性

このところ低調な値動きが続くアマゾン(AMZN)。バリュー株にシフトする動きの影響を受けていることや、パンデミック終了後の成長鈍化への懸念などが理由とされていますが、そんなアマゾンに強気のスタンスを取るアナリストのレポートが発表されました。

ベアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏は3月17日、アウトパフォームの評価と4,000ドルの目標価格を維持すると言明。さらに、アマゾンを「フレッシュ・ピック」と名付け、最終的に株価が5,000ドルのレベルに到達する可能性があると主張しました。

E-コマース、マーケットプレイスサービス、クラウドなどの基盤事業が非常に堅調であることを考えると、株価は大幅に過小評価されているという同氏。

インターネットやハイテク分野の世界で最も魅力的なサブスクリプションモデルの1つをアマゾンが構築していることを、投資家は見逃しているとしています。

サブスクリプションサービスの重要な特性は、魅力的なサービスで顧客を維持すると同時に、コスト効率よく新規顧客を追加できることだとし、全体として、アマゾンの売上の少なくとも75%は、同サービスがもたらす継続的・反復的な売上によるものだとしています。

Amazon Prime会員は2億人に近づいており、会員ではない人も含めると、定期的に買い物をしている人は4〜6億人。アマゾンのeコマースボリュームの80%を占めていると見られるそうです。

また、アマゾンの消費者エコシステムは、Prime VideoやAlexaなどのサービスや、EchoスマートスピーカーやRingドアベルなどのデバイスにも支えられていると付け加えています。

もうひとつの要素として、サードパーティの販売者サービス、マーケットプレイスが挙げられます。ジャストインタイムの供給、効率的な在庫管理、迅速な配送がEコマースの必須事項になるにつれ、アマゾンのサードパーティ・セラー・サービスは、さらに高い定着率と利用率の恩恵を受けるはずだと書いています。

そして、クラウドサービスのAmazon Web Services。AWSは経常的な収益を安定的に上げていると指摘。具体的には、Infrastructure-as-a-Serviceの分野で市場をリードしていることから、かなりのリピート利用が発生する傾向にあり、また、ソフトウェアサービスのポートフォリオが増えていることから、準定額制の収入源が増加しているとしています。

セバスチャン氏は、アマゾンが2025年に売上を昨年の3,860億ドルから8,300億ドル以上に伸ばし、商品総額1兆ドルに達すると考えています。

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