クラウドストライクのセキュリティ機能

クラウドストライク (CRWD)のファルコン・プラットフォームは、エンドポイント(デバイス)をハッカーから守ることで顧客を保護します。

市場環境

対象となるのは、物理的なエンドポイント(オンプレミスのサーバーやワークステーションなど)と、クラウド上でリモートワークロードを実行する仮想的なエンドポイントの両方です。

International Data Company(IDC)によると、現在、クラウド環境は十分に保護されておらず、多くの企業が攻撃を受けやすい状況にあります。しかし、クラウドストライクにはこれに対するソリューションがあります。

多くの企業がインフラコストの削減と規模や機能の拡張性向上のために、従来のオンサイトデータセンターからの移行を進め、クラウドコンピューティングが主流となっています。

しかし、この移行が急激なためにセキュリティが疎かになっている傾向があります。IDCの見解では、企業はIT予算の5〜10%をセキュリティに費やすべきですが、実際にクラウド関係の予算でセキュリティに費やされているのはわずか1%に過ぎません。

クラウドストライクはここに商機を見出しています。クラウドセキュリティの支出は2020年の12億ドルから2023年には124億ドルに急増し10倍になると同社はみており、ここで自分達の強みを発揮できると信じているのです。

クラウドストライクのソリューション

クラウドセキュリティの強化を目的として構築されたソフトウェアモジュールをクラウドストライクは提供しています。

ファルコン・クラウド・ワークロード・プロテクションは、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウドを含む、すべてのクラウド環境においてリモートアプリケーションやサービスを保護します。このソリューションは、Webサーバやデータベースなどのワークロードを外部からの攻撃から保護するように設計されています。

ただ大きな欠点がありました。クラウドセキュリティ侵害の95%を引き起こす原因となる、設定ミスのような内部エラーを防げないのです。

そこで登場したのが、2020年10月にリリースされた新しいソフトウェアモジュール「ファルコン・ホライズン」です。このモジュールにより、複数のクラウド環境の中のどこで設定ミスのような内部エラーがあるかの特定を支援します。この新しいソリューションは、リスクを自動的に特定し、その解決を支援することができます。

これにより、危険なサイバー攻撃の可能性を減らすだけでなく、クラウドのセキュリティ確保に費やす時間を短縮することで、顧客の運用効率を向上させることができるのです。

顧客にとってのメリット

クラウドストライクは一つのプラットフォームで全てのワークロードに対応することによりセキュリティ確保をシンプルなものにします。クラウド上にあるかどうかは関係なく、顧客は一つのコンソールから全てを管理できます。

これはベンダーや個別のツールを逐次追加した結果、複雑になり、複数のコンソールからデータをチェックして照合する必要がある既存のソリューションとは大きく違います。そのために、シンプルさが評価されてファルコン・ホライズンを採用するところが増えています。

さらに保護機能の優秀さで、クラウド・ストライクは同業他社より優れています。同社独自のThreat Graphは、毎週4兆件以上のデータポイントを収集・分析。業界で最も包括的な、エンドポイントデータと脅威情報のセットを作成しています。この膨大なデータベースと洗練されたAIを駆使した分析を組み合わせることで、クラウドストライクは業界をリードするセキュリティ対策を提供しています。

クラウドストライクのプラットフォームは、複雑さを軽減し、運用効率を高め、市場で最高のエンドポイントセキュリティを提供します。これは非常に強力な武器であり、同社が今後、圧倒的なシェアを占めるようになると考えられる理由です。

投資上のリスク

いいことばかりではありません。クラウドストライクにはリスクがあります。過去1年利益を計上できておらず、売上高の62倍という割高な価格で株価は推移していることに投資家は注意する必要があります。

そこに気を使いながらも目を見張るような速いペースの成長には注目せざるをえません。過去2年間で同社の収益は205%急増し、サブスクリプション顧客は4倍近くに増え、2021年度第3四半期には8,416人に達しています。

クラウドストライクには、強固な競争力、強力な収益成長、そして拡大する市場機会があります。評価リスクはあるものの、この会社には明るい未来があると信じています。

この1年間の株価のパフォーマンス

出所: Google finance
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