テラドックの現況と将来

1月11日に行われた第39回JPMorganヘルスケアカンファレンスにテラドック (NYSE:TDOC)のジェイソン・ゴレビッチCEOが登壇、同社の現況について説明しました。そこで使われた資料が公開されていますので、それを使って同社の足元の状況を見てみましょう。

売上高推移

出所:Teladoc

2020年は10 億 9,100 万ドルから 10 億 9,300 万ドルの売上高を見込んでいるとのこと。前年から2倍近いアップになります。CAGR(年平均成長率)は、売上高で70%以上、経常収益(Recurring Revenue)で80%以上です。

訪問件数と有料会員数推移

出所:Teladoc

訪問といってもバーチャルなやつですが、2020年は1,060万の訪問件数になると予想されています。前年からは2.4倍。有料会員数は5,100万人に達しそうで、こちらは1.4倍増となります。CAGR(年平均成長率)は、有料会員数で40%以上、訪問件数で80%以上です。

米国におけるポジション

出所:Teladoc

これは昨年のこの会議のプレゼンでも使われていたグラフですが、米国におけるテラドックの現在のポジションを表したもの。3億2千万人の人口のうち、テラドックの会員は7,300万人(買収したリヴォンゴの会員と合わせたものと思われます)。

その他にテラドックの会員となるポテンシャルのある利用者が6,500万人いることを示しています。

まだまだ広大な市場の表面を引っ掻いているに過ぎないというのが彼らの言い方です。

ワクチン完成の影響

プレゼン後の質疑応答で「ワクチンが完成したら、人々は医者のところに戻ってしまうのではないか?」といった質問が投げかけられたました。

ゴレビッチCEOの回答の要旨はこうでした。

まず第一に、アメリカ人の50%はプライマリケア医を持っていません。そのような人たちは、最も利便性が高く、最も効果的で、最高の経験を積むことができ、最も幅広い臨床能力を備えた医師に頼るでしょう。このような層で、私たちは勝利を収めていると思います。

残りの半分の層に対しては、消費者が必要とするときに、1日24時間、週7日、消費者のためにそこにいることで訴求していきます。

例えば皮膚科の予約。現状では通常予約を取るのに6~8週間かかります。テラドックでは?診察は24時間体制で行っており、予約を取るのにかかる時間は2〜4時間です。

これは、テクノロジーによって可能になった、これまでとは根本的に違う優れた体験であり、当社のようなプラットフォームを利用してこそ、大規模で提供できるものです。

メンタルヘルス、皮膚科、その他の専門分野など、人々が当社を訪れる理由の多様化が、バーチャルな方法で提供されるヘルスケアの長期的な採用を促進し、テラドック・ヘルスという最高で最も包括的なソースから提供されるヘルスケアの導入を促進し続けていることがご理解いただけると思います。

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