私 Beikoku-stock の保有株の中で最も期待しているのがテラドック (NYSE:TDOC)です。
絶好調だった2020年前半
最初に買ったのは2019年7月。株価が68〜69ドルの頃でした。1年後に世の中がこんなに変わってしまうとは夢にも思わず、病院へ行くのは面倒だから遠隔医療は伸びるはずと考えて購入しました。
年が変わり、コロナの流行がニュースになるようになって、これは買い増しだと判断。他の株を売りつつ、1月から4月まで毎月購入しました。
その結果、7月に史上最高値の253ドルを付けた時には、合計で2倍を超えるリターンを得るに至りました。
テラドックのこの1年間の株価推移を見てください。3月の急落。落ち込みはありましたが、一週間弱で回復し当時の高値を更新しています。
他の銘柄の株価が毎日真っ赤なのに、テラドックだけは緑。ポートフォリオの中でひとり逆行高を演じてくれていました。保有比率を高めていましたので、おかげさまで3月の急落はほとんど痛みを感じませんでした。総額はマイナスでもテラドックの時価がどんどん増えるので、その喜びの方が大きかったくらいです。
低迷した2020年後半
ただ、その快進撃も前半まででした。7月にピークをつけた後、8月に株価が急落。「慢性疾患を対象にデジタル医療管理サービスを提供するリヴォンゴ・ヘルスを約185億ドル(約1兆9500億円)で買収することで同社と合意」とのニュースが流れ、これを嫌った投資家の売りを浴びて一時は183ドルと最高値から28%下落したのです。
10月に230ドルまで戻しましたが、11月に再び急落。172ドルまで落ちています。その後、値を戻しましたが、200ドル近辺を行ったり来たりが最近の動き。2020年前半の華々しさは見られません。
当面の課題
ここ最近の状態を脱し再びかつてのような上昇軌道に戻すために必要なのは、リヴォンゴとの合併効果を出すことでしょう。すぐに数字を出すのは無理にしても、市場に相乗効果があることを感じさせねばなりません。
リヴォンゴは、テクノロジー、バーチャルケア、コーチングを使った慢性疾患管理サービスを提供する会社。会員と従業員の信頼関係は深く濃厚で、従業員はその使命に深くコミットし、その3分の1は自分でも同社のサービスを利用しています。
テラドックとは企業文化の違いが大きく、融合は困難を伴うとの見る向きもあるようです。これをどのように上手く進めていくかが、テラドックの当面の課題です。
リヴォンゴは2019年に株式市場にデビューし、2020年6月末には40万人以上の会員数を誇る糖尿病向けサービスを提供しています。短期間での目覚ましい躍進ですが、米国にはまだ3,000万人以上のリヴォンゴと契約していない糖尿病患者がいます。また、リヴォンゴでは高血圧管理サービスが急成長しており、潜在会員は米国だけで約 4,000 万人と見られます。
このリヴォンゴの事業がテラドックに加わることの効果は非常に大きいのです。
今後の展望
ただ、このプラス効果だけがテラドックの未来ではありません。バーチャル診療というこれまでの事業の将来性そのものが途方もなく豊かなのです。
米国で毎年使われる医療費は4兆ドル。それに比べてテラドックの現在の時価総額は290億ドルに過ぎません。企業の規模として決して小さくはありませんが、マーケットの巨大さに比べるとまだまだです。それに加えてテラドックには175カ国で展開する外国事業があります。この外国市場の規模も加味すると、まだケシ粒のような存在と言えるのです。
合併の効果が出ないとか、コロナ禍による順風がもうすぐなくなるとか言ったことは短期的な問題。途方もない広がりを見せるマーケットの大きさを見据えると、どうでもよいことです。5年、10年と中長期でじっくり保有して、これから産み出されるであろう果実を享受する。そんなスタンスで付き合うべき、夢いっぱいの株だと信じています。
*具体的にどう使うんだと調べていたら「テラドックアプリを使ったビデオ訪問の依頼方法」というビデオが公開されていましたのでご紹介します。
英語の字幕が付いていますので、日本語の自動翻訳で見ることができます。
詳しくはこちらをご覧ください。「YouTubeの翻訳機能が便利すぎる!設定方法から使い方まで解説!」