2026年3月20日(金)の米国株式市場は、主要3指数がそろって下落し、ダウ平均は447ドル安の1.0%、S&P500は1.5%安、ナスダック総合指数は2.0%安となりました。これで主要指数はいずれも4週連続の下落です。イラン戦争長期化への警戒から原油価格が上昇し、WTIは98.32ドル、ブレントは112.19ドルまで上昇。ナスダックは一時、直近高値から10%安の「調整局面」目前まで下げ、小型株中心のラッセル2000も2.3%安と軟調でした。
以下は、20日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です
プラネット・ラボズPBC (PL)
株価変動: +25.48%
詳細: 地球観測衛星データを提供する宇宙関連企業です。第4四半期決算が市場予想を上回り、2026年度を「変革の年」と位置づけたことが好感されました。40基の衛星打ち上げ計画や、グーグルとの宇宙データセンター探索提携も材料視されました。
*関連記事「プラネット・ラボズ株が急騰した理由 政府需要と黒字化で注目の宇宙株へ」
ヨーク・スペース・システムズ(YSS)
株価変動: +19.17%
詳細: 衛星技術を手がける宇宙関連企業です。第4四半期の赤字幅が市場予想より小さかったことが評価され、株価が上昇しました。
ソーラーエッジ・テクノロジーズ (SEDG)
株価変動: +13.29%
詳細: 太陽光発電向けインバーターなどを手がけるエネルギー技術企業です。ジェフリーズが投資判断を「Underperform」から「Hold」に引き上げ、目標株価も30ドルから49ドルへ上方修正したことで株価が上昇しました。
トレードデスク (TTD)
株価変動: +2.55%
詳細: デジタル広告向けの独立系プラットフォーム企業です。監査不合格を受けて仏広告大手ピュブリシスが顧客への推奨を停止したことから前日に下げていましたが、この日は自律反発の動きとなりました。
アーム・ホールディングス (ARM)
株価変動: +1.95%
詳細: 半導体設計IPを提供する企業です。HSBCが投資判断を「リデュース」から「買い」へ2段階引き上げ、目標株価も90ドルから205ドルへ大幅に引き上げたことが好感されました。
ファイアフライ・エアロスペース (FLY)
株価変動: +1.13%
詳細: 打ち上げサービスや宇宙機技術を展開する宇宙関連企業です。第4四半期の売上が市場予想を上回り、赤字拡大を打ち消す形で買いが入りました。
マコーミック (MKC)
株価変動: -1.52%
詳細: 香辛料や調味料を手がける食品企業です。ユニリーバの食品事業に対して買収提案を行ったことが明らかになりましたが、交渉成立の不確実性もあり株価は下落しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.24%
詳細: 米国の電気自動車大手です。米道路交通安全局(NHTSA)が運転支援システムに関する調査を強化したことが嫌気されました。一方で、イーロン・マスクCEOが大規模な半導体構想の発表を控えていることも伝わりました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -3.28%
詳細: AI向けGPUで市場をけん引する半導体大手です。全体相場の悪化や原油価格・中東情勢を巡るリスク回避の流れの中で売られました。終値は172.70ドルとなり、「売り」のシグナルとみなされる200日移動平均線(178.45ドル)を下回りました。
*関連記事「エヌビディア株が200日線割れ それでも2027年に向けて強気でいられる理由」
エックスペン (XPEV)
株価変動: -8.36%
詳細: 中国の電気自動車メーカーです。初の四半期純利益達成と売上の市場予想超えは好材料でしたが、2026年の弱い見通しが嫌気されました。第1四半期の納車見通しが前四半期比で大きく減少する見込みとなったことが重しになりました。
スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: -33.32%
詳細: AIサーバーを手がける企業です。共同創業者を含む3人が、輸出規制に違反して米国組み立てのサーバーを中国へ迂回販売しようとしたとして米政府に訴追され、株価が急落しました。会社自体は起訴対象ではありませんでしたが、投資家心理が大きく悪化しました。
*関連記事「スーパーマイクロに何が起きたのか 共同創業者逮捕で株価急落、将来性を徹底分析」
*過去記事 株価変動
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇