2026年3月6日(金)の米国株式市場は、原油価格の急騰と弱い雇用統計が重なり主要指数が下落しました。ダウ平均は453ドル(約1%)安、S&P500は1.3%安、ナスダック総合指数は1.6%安となり、主要3指数はそろって2週連続の下落となりました。
WTI原油は一時1バレル90.90ドルまで上昇し、週ベースで過去最大の上昇率を記録。さらに2月の雇用統計では非農業部門雇用者数が9万2,000人減少し景気減速への懸念が強まりました。イラン情勢の緊張も続き、市場心理を冷やす要因となりました。もっとも、取引中には押し目買いで下げ幅を縮小する場面も見られました。
以下は、6日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
サムサラ (IOT)
株価変動: +19.54%
詳細: IoT(モノのインターネット)向けセンサーシステムとクラウドソフトウェアを提供する米国企業。第4四半期決算で利益が市場予想を上回り、さらに今期の強い業績見通しを示したことが好感され株価が急騰しました。企業の設備管理や物流データ分析などで需要が拡大しています。
マーベル・テクノロジー (MRVL)
株価変動: +18.35%
詳細: データセンター向け半導体やネットワークチップを開発する米国の半導体企業。第4四半期決算が市場予想を上回り、AI関連需要の拡大を背景に強い業績見通しを示したことが材料視され株価が大きく上昇しました。同社は2027年度にかけて四半期ごとに売上成長が加速すると見込んでいます。
*関連記事「マーベル株はまだ上がる?6500億ドルAI投資が生むデータセンター革命の主役」
プレシディオ・プロダクション (FTW)
株価変動: +7.08%
詳細: 既存の油田資産の取得と運営を行うエネルギー企業。SPAC(特別買収目的会社)との合併による上場後2日目の取引で株価が上昇しました。同社はニューヨーク証券取引所の中でも高い配当利回りを目指す企業として投資家の注目を集めています。
CFインダストリーズ (CF)
株価変動: +4.51%
詳細: 窒素肥料を中心とする農業用化学製品を製造する米国企業。中東情勢の緊張が肥料原料の供給不安を引き起こす可能性があるとの見方から、肥料価格上昇期待が高まり株価が上昇しました。S&P500銘柄の中でこの日の上昇率トップとなりました。
フォード・モーター (F)
株価変動: -1.54%
詳細: 米国を代表する自動車メーカー。米国家道路交通安全局(NHTSA)のデータによると、同社は約240万台に及ぶ大規模リコールを6件発表しており、このニュースが投資家心理を冷やしました。
トレードデスク (TTD)
株価変動: -1.71%
詳細: デジタル広告の自動取引プラットフォームを提供する米国の広告テクノロジー企業。前日にオープンAIとの提携観測報道を受けて約20%上昇した反動で株価が下落しました。さらにウェドブッシュが投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げたことも重しとなりました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -2.17%
詳細: 電気自動車やエネルギー貯蔵システムを手掛ける米国のEVメーカー。株価は小幅に下落しました。一方でアナリストはデータセンター向け電力需要の増加に伴い、同社の大型バッテリー蓄電システム事業が恩恵を受ける可能性を指摘しています。
ユナイテッド航空 (UAL)
株価変動: -3.52%
詳細: 米国の大手航空会社。原油価格の急騰によるジェット燃料コストの上昇が航空会社の収益を圧迫するとの懸念から航空株が軒並み下落しました。CEOは燃料価格上昇が第1四半期の業績に大きな影響を与える可能性があると述べています。
ブラックロック (BLK)
株価変動: -7.17%
詳細: 世界最大級の資産運用会社。プライベートクレジットファンドで解約請求が急増したため、資金引き出しを制限したことが報じられ、投資家の警戒感が強まり株価が下落しました。
コーニング (GLW)
株価変動: -8.50%
詳細: 特殊ガラスや光ファイバー製品を製造する米国企業。ブロードコムCEOがデータセンターのネットワークで銅ケーブルから光ファイバーへの移行が短期的には進まないとの見方を示したことを受け、需要期待が後退し株価が下落しました。
ギャップ (GAP)
株価変動: -14.41%
詳細: Gap、Old Navy、Banana Republicなどのブランドを展開する米国の衣料品小売企業。第4四半期決算が市場予想を下回り、特に女性向けスポーツブランド「Athleta」の売上低迷が嫌気され株価が急落しました。
*過去記事 株価変動
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇