シティのアナリストが12月13日、インターネット関連株の推奨銘柄を発表しました。
シティがこのセクターのトップピックにあげたのはアマゾン(AMZN)。アマゾンの株価は今年45%近く下落して苦戦していますが、シティはアマゾンの格付けを「買い」に据え置き、目標株価は145ドルとしています。これは13日の終値92.49ドルから57%の上昇の余地があることを示しています。
「我々は、マクロ経済、AWSの成長鈍化、営業利益の減少といったアマゾンの小売事業が直面している需要の課題を認識している」との前提に立った上で、「アマゾンがこの不確実な時代に財布のシェアを獲得することができ、AWSの採用は、改善された営業効率を通じて加速することができ、雇用凍結は営業利益の改善をもたらすことができると信じている」とシティのアナリストは13日付けのメモの中で述べています。
アマゾンの市場シェアはパンデミック後に上昇し、現在は米国の電子商取引市場の約45%のシェアを占めているとの認識をシティのアナリストは示し、さらに、アマゾンは、アルファベット(GOOGL)のグーグルやメタ・プラットフォームズ(META)と共に、世界のデジタル広告市場における「エコシステムによってもたらされる新しい広告費のシェアを独占してきた」と述べています。
インターネット・セクター全体についてシティのアナリストは、「バリュエーションは谷のレベルに近く、予想はすでに引き下げられており、ネガティブな要素は織り込み済みと見られる」と分析しています。
多くのインターネット銘柄が「有利なリスクとリターン」の関係にあるとアナリストは見ており、このため、「ファンダメンタルズに立ち戻り、特に、短期的なマクロの課題を克服し、新たな展望で優位に立つことができる高品質の企業に注目する」と書いています。
そうした銘柄として、メタ・プラットフォームズ(META)、トレードデスク(TTD)、クリテオ(CRTO)、ウェイフェア(W)、ウィックス・ドット・コム(WIX)の名前をあげて推奨しています。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN